春
春になると腰痛になる原因
春は体の変化により腰痛になりやすい季節です。冬の寒さで猫背になり縮こまった体が暖かくなるにつれ、活動的になる準備で体が緩んできます。後頭骨、肩甲骨、骨盤が徐々に緩んで開いてきますが、骨盤の周辺の筋肉が強張りスムーズに開かないと腰痛になってしまいます。
特に出産経験がある女性に起こりやすいです。骨盤や腰の歪みや周辺の筋肉が硬くなってしまって骨盤が固まった人は腰痛になりやすいです。またデスクワークやストレスで頭の緊張が抜けないと、寝ても体の力が抜けずに春になっても筋肉が緩みにくいので腰痛や頭痛、花粉症の原因にもなります。
また春は老廃物の排泄の作用が強まり下痢になりやすいですが、骨盤に弾力がないと老廃物の排泄がうまくいかず便秘や生理痛、生理不順になりやすく、なかなか元気が出てきません。特に女性は子供を生み育てる器官があり、月経・排卵の周期で体のリズムがありますので、男性より自然に沿った生活することが重要で、食生活の乱れや出ている症状の緩和だけを目的にする薬の過剰摂取には気を付けたいです。
春に腰痛にならないために暖かくなると同時に、体が緩まるように春になる前から準備をしておくことが大切です。準備不足の時は整体などで骨盤や背骨に弾力を付け、体が緩むようにするとよいでしょう。
春は冬の寒さで背中が丸くなり、胸が縮んだ状態でありますので胸が開くように肩甲骨を回すと様々な効果があります。肩こりや腰痛、花粉症の緩和にもよいです。前と後ろに大きく肩甲骨が動くことを感じながら回すようにしましょう。
足首が硬いと骨盤の弾力・動きを鈍くさせますので、女性は特に足首を柔らかくしておく事が大切で春の腰痛予防になります。足首、膝の状態で骨盤の状態が変わります。生理前は足首を外側に回し、生理後は足首を内側に回しましょう!あまりグリグリ無理に回す必要はありません。
肘を温める
部分疲労が原因で全身が疲れたようになっている人は多いです。体全体を温めるより部分的に温めたほうが身体は緩みます。本人はあまり感じないこともありますが、デスクワークや家事などから腕の疲れが溜まっている人が多くいます。腕が疲れますと肩や首の筋肉も張り頭の緊張も抜けにくくなります。
タライなどに少し熱いと感じるくらいの湯を張り肘を曲げて付けます。ぬるくならないように、やかんやポットで差し湯して温度を保ちましょう。肩や首が温まり、じんわり汗が出てくるくらいやりましょう。目安は6~7分くらいでほどよく入れるくらいでダラダラ肘を入れておかず終わったら汗をふき、冷えないようにしましょう。
梅雨は一年で最も湿度が高い時季で気持ちも体も重たくなりがちです。湿度が高くなると皮膚呼吸がしにくくなり、水分が体内にたまりやすくなります。腎臓などの泌尿器や肺などの呼吸器に負担がかかり機能が低下します。
湿気があると洗濯物が乾きにくいように、体も水分がたまりやすく必要以上に水分を摂ると体が重たくなってしまいます。乾燥した時期や夏場のようにがぶがぶ飲んでいると体が重くなり、不調が現れます。泌尿器の機能が低下する時期ですのでなるべく腎臓に負担がかからないようにしましょう。
湿気で呼吸器の機能が低下するこの時期は皮膚呼吸がしっかり行われるように気をつけましょう。積極的に汗を出すようにこころがけ、汗が出たらしっかり拭くようにしましょう。石鹸は完全に落とすことは難しく皮膚に残りやすいので皮脂もおとし肌にダメージを与えますので体はなるべく石鹸を使わずにしっかり汗や垢を落としましょう。またクリームなどを付けると皮膚呼吸の妨げになりますので、なるべく肌に塗らないようにしましょう。
梅雨時は蒸し厚い日もあれば肌寒かったりします。場所によっては冷房が効いているところもありますが汗をかいた後に風に当たり冷えると頭痛、吐気、めまい、だるさ、首肩こり、血圧が急に上がったり、むくみや神経痛などの不調の原因になりますので汗はこまめに拭くことが大切です。
蒸し暑いときは積極的に体を動かし、息苦しくだるい時は深呼吸するとそういった感じが和らぎます。また座骨神経を伸ばすように大股で歩くとだるいのはとれてきます。座骨神経、座骨周辺の筋肉の硬直がだるい原因であります。体が捻じれている癖のある人は、その捻じれているほうに思い切り捻じり、息をこらえて不意に吐く、その吐く時に捻っていた体を元に戻す、これを2,3回行うとその感じはなくなります。
脇腹は腎臓の機能に関わる部位で梅雨時に硬くなりやすいところです。腰の捻りがしにくい状態になりゴルフなどするとキレがなくなってきます。腰が重いなどのような腰痛にもなります。自分でも出来ますが骨盤の両側の上の側腹をつまんでいきます。ゆっくりつまんでいき緩んだら位置をずらしていきます。
梅雨時は足のもも裏の筋肉が縮みやすくなります。足のもも裏の左右差は呼吸器に影響が出やすくなりますので、自宅へ帰る少し前で10歩~20歩くらい大股で歩いてみると効果があります。もも裏~膝うらが伸びるように大きくかかとから着地するように歩いてみましょう。足が前にでにくい側を意識的により伸ばしてみましょう。
冷房が長く続くときは空気が悪かったり、空気の中のオゾンが足りなくなってきたりするので頭痛やめまいを感じてきます。特に汗が出た後は気を付けなければなりません。冷房のきいた建物や電車などの乗り物に乗る場合は汗をしっかり拭いておきましょう。汗をかいて風にあたると体内に引っ込んで様々な不調の原因になります。 汗が出て冷えた環境で汗が体内に引っ込むとクーラー病の症状になりやすく、特に首の汗は頭痛、吐き気、首肩こりなどの原因となりやすいです。
頭痛、めまい、吐き気、首肩こり、腰痛、腹痛、神経痛、下痢、倦怠感、胃腸不良など
冷房がよくきいた場所に入るときは夏でも長袖を活用しましょう。また歩いて急に冷房がきいた部屋に入ると出てきた汗がまた体に入り込んで、体調が崩れますので汗はよく拭くようにしましょう。特に首にかいた汗には注意が必要です。冷房の風には特に背中や首に
直接当たらないように上からや背部からの冷風には注意しましょう。
冷房がきつい時は背中の真ん中辺り(胸椎8番9番)を擦ってみましょう。冷房にあたり体が冷えてしまった時は、外に出たらまずは大股で歩いてみましょう。太ももの裏が縮んでいますので伸ばすように10歩~20歩ほど大股で歩いてみましょう。
汗が出やすくなり回復しやすくなります。明らかに冷え切ってしまった時や仕事などで一日冷房がきいた環境にいたときは、家に帰ってから足湯(くるぶしが隠れるくらいに熱めの湯に浸かる)をすると効果的です。冷えて胃腸の調子まで悪くなった場合は膝まで浸かりましょう。
タライなどに少し熱めの湯(少しジンジンする程度の湯です)を入れ、くるぶしが隠れるほどの量で浸かります。6~7分浸かり、湯をしっかり拭いて赤くなっていない側の足だけをさらに1~2度熱くして2分浸かります。終わったら足をよく拭き、水を一杯飲んでおきます。冬などに行う場合は湯がすぐに冷めてしまうので温度を下げないように差し湯をしましょう。風邪の引き始めにも良いです。
汗が出て毛穴が開いた状態で冷たい風に当たると様々な不調が現れます。一番なりやすいのは下痢です。下痢にならない場合は立ちくらみや動機などの心臓現象を起こす場合があります。それから肋間神経痛や座骨神経痛、腰痛、足がつったり重くなったり体がだるく感じたりします。ひどいむくみが出ることもありますが、ドカッと汗を出すようにしましょう。血圧が急に上がったり、風邪をひいた、お腹が痛かったり、夏になると生理痛がする人、肝炎や腎炎などにもこの時期は影響しやすい。
冷えが現れやすい箇所は足の甲です。足の甲の骨と骨の間が狭くなっているところ、痛いところをジーッと押さえます。ここの流れがよくなると特に冷え、腹痛、腰痛、足の痛みなどが良くなります。また汗を出し損ねると座骨の筋肉が縮んでくるので太ももの裏を整えていきます。
秋になると朝方冷える事も多くなり、冷えにより腰痛や腹痛になる方は多いです。まだ日中は熱い日もありますので本人でも冷えていると感じない方がほとんどです。
10月くらいから空気が乾いてきて朝方は冷えてきます。真冬になると寒いことが当たり前になっているので冷えることに警戒しますが、秋は夏の延長で寝る時はあまり布団を掛けないでいると朝方冷えてきます。
冬より秋は体に冷えが入りやすく、秋頃に起きる腰痛の原因として冷えによるもの多くなってきます。腰痛、腹痛、倦怠感、頭痛など夏のクーラー病に似た症状が起こります。
夜、お風呂に入って体が温かいまま布団に入って寝てしまうと寝汗をかきやすくなります。汗をかいた後は体温が下がり、体が冷えやすくなっていますので朝方特に冷えやすくなります。
体に冷えが入ると腰痛や腹痛、体の痺れや倦怠感の原因にもなります。この時期は特にお風呂から出たら体の熱がある程度下がるまで、すぐに寝ないようにしましょう。また冬と同様に窓際は冷えやすいので気をつけましょう。冷えるといびきや鼻づまり、しゃっくりが出やすくなります。
冷えた下半身は足の指の間が狭くなっています。抑えると痛みがあったりします。狭くなった箇所をひろげるようにすると冷えによる腹痛や腰痛はなくなってきます。
また冷えは人によって冷えるところが異なってきます。腰や骨盤、内臓の影響でお尻が冷えたり膝が冷えたり足首が冷えたりと様々です。整体で腰や骨盤を調整すると冷え症がよくなる事もあります。冷えると胃酸が増えますので胃痛などの原因になると考えられます。
秋になりやすい下痢
秋に身体に異常が起こりやすい人は、整体的にみると呼吸器に異常が現れやすい人、そして泌尿器に異常が起こりやすい人です。
10月くらいになると気温がグッと下がってきますが、すると皮膚が縮んできて皮膚の機能が落ちて皮膚呼吸がしにくくなります。その分は呼吸器(肺)に負担がかかってきます。そこで呼吸器に余分な働きをさせることで風邪をひくとか喘息など呼吸器の病気になりやすくなります。
整体では呼吸器は腎臓の働きと関係が深くあるとみます。呼吸器の負担を腎臓が負うからで腎臓の悪い場合は皮膚が緩んで汗が出てくると良くなります。皮膚が縮むと呼吸器に影響します。呼吸器が悪くなると腎臓に、腎臓が悪くなると皮膚というように、皮膚、腎臓、呼吸器というものは助け合って身体の排泄をする働きを保っています。
それ以外に排泄するなら腸で、血液中の毒素を捨てなくてはいけない場合は下痢や嘔吐などで毒素を捨てることになります。このように身体の排泄は呼吸器、皮膚、腎臓、胃腸が働いている。
これらの器官は排泄するのだけの器官ではなく、排泄するために助けあっています。無理に下痢を止めたり皮膚に何かを塗りたくって皮膚呼吸を妨げると後で他の器官に負担が出て身体の調子が悪くなってしまいます。呼吸器に疲れが出やすい人にとっては10月頃の下痢は排泄に対する補助であるので無理に止めてはいけません。
身体の不快な反応は良くなろうとしている身体の反応であるから、下痢であるとか熱、痛みなどは薬などで無理に止めると身体が徐々に弱くなってきます。症状はうまく経過させることが整体にはとても大切だと考えます。
空気が乾けば肌も乾燥する
体温は発散しやすいのは涼しいときです。逆に発散しにくいときは湿度があるときです。だから空気が乾いた乾燥した日はより寒く感じます。特に関東は空っ風が吹きより体温を奪い寒さを感じやすくなります。風のある日は洗濯物が乾きやすいのはそのためです。
11月頃になると空気が乾き、湿度がグッと減ってきます。洗濯物が乾燥していると乾きやすいように体も乾燥しやすくなりますので肌がカサカサしてきます。夏は水分をこまめに摂るように気を付けていると思いますが、乾燥した時期になると体温の発散がいいので体の中の水分が少なくなりますのでしっかり水分補給したほうがよいです。人間の体の5分の4は水ですから、その水が足りなくなると体に様々な不快な症状が出ます。
まずは皮膚が乾燥してきます。特に口のまわりが乾いてきます。皮膚が乾燥してかゆみを感じた事は感じたことはあると思います。むせるような咳や痰が濃くなってきたり、また風邪や喘息の発作、リウマチが出やすくなったり、筋肉がこわばり腰痛肩こりを感じやすくなります。また胃酸が多くなり胃痛が起こりやすくなります。小便の色も濃くなってきます。小便は食べ過ぎで濃くなりますが、水分が足りなくなっても濃くなります。
また回数も多くなります。水分を多く摂ると小便にすぐに行きたくなる人が多いですが、水分が足りなくなると質が濃くなるので、小便の量が多くならないように尿意が起こりやすくなります。飲み物を多くすれば一回の量は増えますが小便の回数は減ってきます。
また水分が少なくなってきてもむくむ人がいます。体が水分を出さないように溜めているのです。特にデスクワークなどの頭を使う人はむくみやすいです。
ジュースやコーヒー、酒などで水分を摂っていると思っている人もいますが、ジュースやコーヒーでは水分を摂ったことにはなりません。特に酒やコーヒーには利尿作用があり水分が抜けやすくなり、さらに水分が必要になってきます。またガブガブ飲まないで口の中に含んでネバネバしてから吐き出してからチビチビと水分を摂ると吸収がよくなります。
年末までは冷たいものではなく、温かい汁物などで水分を摂ったほうがよく、暖房など使いだす頃に入ると今度は冷たい水を摂ると吸収がよくなります。風邪の時は特に水分が必要になってきますので積極的に摂りましょう。
秋から初冬にかけては温かい水分を冬になったら水を飲むように心がけると風邪が早く抜けやすくなります。3月の彼岸までは乾燥していますので水分はしっかり摂るようにしましょう。水分を多く摂ることは減食の意味もあります。ご飯でもおかゆや雑炊にすると量は少なくなりますが水分を多く摂れば自然に食べ物は
少なくなります。夏から秋、初冬までどんどん脂を作る時期で食欲もあり食べこんでいるので水分を多く摂り減食したほうが体調がよくなります。また体が乾燥している時に飲んでも胃には溜まりません。逆に胃に溜まるようになったら水分を控えるようにしましょう
体をみるとまず体が乾燥していると肌がカサカサになってきます。頸椎が歪むとより口の周辺が乾燥してきたり、鼻水が濃くなったりして水分が吸収しにくくなります。また胸椎の5番と10番が歪みますと体に水分を吸収しにくくなりますが整体していくと水分の吸収がよくなります。体が乾燥していると髪の毛もパサパサになってきます。体が乾燥した人は筋肉が強張って動きにスムーズさがなくなってきます。